アトピーやリウマチ、その他、自律神経の乱れによる症状を治療・改善|福岡の病院「みらいクリニック」


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免疫外来について(予約制)

免疫力とは何でしょう

 免疫力とは何でしょうか。よく使われる言葉ですが、詳しく説明するとなると、理解するのが難しくなってしまいます。例えば、自己免疫性疾患(関節リウマチなど)やアレルギー疾患で、自分の身体や他のものに対する異常な免疫力が高まっている病態において、治療としては免疫力は高めるものなのか、低めるものなのか、どちらの表現がいいのでしょうか。
 免疫抑制剤によって病態が改善するものであれば、やはり免疫は低めた方がいいのではないかとも考えられます。
 ともかく、一律に”免疫を高めよう”と言っても、どの状態が免疫がたまっているかの指標が難しいので、明確にイメージすることは難しいと言えます。

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 ここでは心と体二つに分けて考えてみます。もちろん心と体を明確に二分することは出来ませんが、互いに密接に影響し合っている両者を、免疫力といった観点から見直してみることにします。




心の免疫

 まずは心の問題を取り上げていきます。

 このページをご覧になっている方は、健康問題にいくらか興味をお持ちでしょう。多くの患者さん方を診療してきて感じることは、「健康になりたい」という思いが障害になって、それを得ることが出来なくなってしまうという現象が多いと言うことです。

 健康になりたいと努力をしているのに、なぜ慣れないのか、そう不思議に思われることでしょう。これは当たり前のことなのです。「健康になりたい」という思いは、まず「健康でない自分」を認識することから始まります。その状態になっていないからこそ、その状態に近づきたいと努力をするのです。健康である人は、健康に感謝することはあっても、健康になろうと努力をするのではなく、何かをするために健康でいるという目的・目標の違いがあります。

 外来診療において、よく「生きがいはありますか」と尋ねます。そうするとほとんどの人が、答えに窮してしまいます。これは健康になることが目的となっている、ひいては、目的が内向きであることに他なりません。その先にある、健康になって何をしたいのか、ということが重要なのに、そこに思いを馳せることが出来ずに、「まず健康」となってしまっていることに問題があります。

膝の痛みを何とかしたい、という思いがあれば、「もう一度登山がしたい」「正座が出来るようになってお花を生けたい」といった目標・目的を持つことがとても大切です。痛みがひどいときであれば、「この痛みを何とかしたい」という気持ちは仕方のないものですが、それほどでもない時には、やはり、身体の改善の先の目標を持った方が良くなります。

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 これを内的目的と外的目的の二つに分類してみます。「健康になりたい」という内的目的に固執していては、その岸辺にたどり着くことが出来ないという逆説を生んでしまいます。必ず外的目標を持って、日々の生活、治療に当たることが大切だと考えます。



これが「生きがい」に繋がっていくのです。日々「何のための治療であるのか」と言うことを意識しながら、健康の先に目指すものを追いかけていく必要があります。

 残念ながら人生は有限です。目的を持っても持たなくても、いずれ終わりがやってきます。充実していても、していなくても同じです。限られた時間を有効に使うための様々な方策を取ることは必須です。
 もう一つ、健康である人は、健康を意識しません。その状態に常にある人は、そのことを意識せずに生活しています。「健康でいたい」と意識することは、そうでないことの裏返しなのです。そこに焦点を当てて執着すればするほど、手のひらから水がこぼれ落ちるように、健康がすり抜けていきます。

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 もちろん、このことは、健康を意識せずに暴飲暴食にふけっていいと言うことではありません。節制することは常に大切です。



 でも病気の時は、どうしても意識をしてしまうものです。それらの意識の焦点をかえる方法を得ることも大切です。
 いつでもプラス思考でいられるわけではありません。検査結果が悪かったり、ふとしたきっかけで落ちこんだりすることがあります。それを切り替えていくのが残像メンタルトレーニングです。
 現在のようにコンピュータのモニタが液晶になる前は、ブラウン管でした。ブラウン管は、同じ場所に同じ光が当たっていると「焼き付き」と言って、光っていなくても、それがうっすらとブラウン管に見える現象が起こります。なので、コンピュータにはこの焼き付きを防ぐスクリーンセーバーというのが搭載されていて、一定時間が経つと同じ場所に同じ光が当たらないようになっていました。
 心も同じように焼き付きが起こります。例えばフラッシュバックです。こびりついてなかなか排除することが出来ません。手術をすると、手術後に、病変の一部、摘出した物を見せられることもありますが、それらも網膜にこびりついて離れません。これまで見たことがなかったCTやMRIなどの白黒画像の中の腫瘍も焼き付いてしまうものの一つです。「頭にずっと浮かんできて眠れない」と訴える患者さんも稀ではありません。
 生きていれば様々なストレスから逃れることは出来ません。ストレスを避けようと生きるよりは、その対処の仕方を勉強した方が効率的です。

 ストレスがいつ来るのかとびくびくするよりは、ストレスにうまく対応できる方法を身につけましょう。

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 身体の使い方や状態管理を学ぶことは、てこのようなものです。心の重荷を、少ない力で動かすことが出来るようになります。

 具体的にはいろいろな方法がありますが、日常生活に取り入れやすいものとしては、残像メンタルトレーニングがあります。心の焼き付きを防ぎ、自分の心をコントロールできるようになる方法です。

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 がん治療の時には、「プラス思考」で治療を受けるのがよいと言われます。また、笑いが治癒力を上げることも明らかになってきました。 
 でも病気を抱えていると、いつもいつもプラス思考であったり、笑っていられたりと言うことは困難です。その困難を乗り越えられるからこそ、病気も治癒してしまう、といえるかもしれませんが、誰でも出来ることではありません。 
 常に病気に対して焦点が当たっている人は、病気になりがちです。例えば”心臓神経症”と言う病気がありますが、常に心臓の病気を気にして、ちょっとした胸部の症状を、心臓疾患と結びつけてしまい、動悸や心臓痛を感じてしまう状態です。気にすればするほど、悪くなってしまいます。
 健康診断では、健康であることを照明するのではなく、病気を見つけることに重点が置かれます。なので、健康診断をいくらしても健康になると言うことが少ないのです。むしろ病気に焦点を当てるのですから、病気になってしまいがちです。これをノーシーボ効果と言います。悪い悪いと思っていると、悪くなってしまうのです。
 一方で気にしないようにすればするほど、悪くなってしまうこともあります。病気の状態は、体調を崩した状態というのは、かなり明確にイメージできるものです。一方で、とても元気な状態というのを思い描くのは、それと比べると少し難しいです。元気なときは、それと意識して過ごすことが出来ていないからです。
 「レモンを思い浮かべないでください」と言われて、心の中にレモンを思い浮かべない人はいないでしょう。「~できない」「~しない」というのは、「~できる」「~する」ということが理解できてからイメージするからです。
 「こうなりたくはない」「悪化したくない」という思いは、悪化した、あるいはそうなった状態を思い浮かべてからのイメージなので、常に悪化した状態、そうなりたくない状態を思い出しながらの行動になってしまいます。
 これもノーシーボとして働き、心の免疫にはよくありません。
 そのためには、「どうなるのか(なりたいのか)」、「なにをするのか(やりたいのか)」を明確にイメージすることが大切です。
 残された自分の時間(これは病気である無いにかかわらず、私たちには残された時間しかありませんし、その量の多さは誰にも分かりません)を有効に使うというのは、人生における絶対的な条件です。もちろんこれは、常に仕事をする、目標に向かって前進すると言うことだけではなくて、余暇を楽しむ、趣味を充実させると言うことも意味します。
 詳細は省きますが、一度陥ったマイナス思考からプラス思考へと気持ちを転換していくのはとても大変な作業です。これを残像メンタルトレーニングを利用して、僅かな時間の間に気持ちを切り替えていくことが出来ます。
 がん治療の一つに、サイモントン療法というものがあります。イメージトレーニングの一種です。これもとても良い方法ですが、時間がかかってしまうのが難点です。この時間を短くすることが出来れば、余った時間を有効に使えます。みらいクリニックでは、その観点から加圧トレーニングも推奨しています。従来の筋力トレーニングではよりも遙かに短い時間で、望みの結果を得ることが出来ます。そして、残りの時間を活用できます。
 これを心に向けて作用させるのが、残像メンタルトレーニングです。従来のメンタルトレーニングとは違った、誰でもどこでも簡単にできる方法です。
 ”ながら”ではなく、”集中”することが出来ると、物事が早く済みますし、その他のことを意識せず行えます。好きなこと、やりたいことに集中している間は、病気のことを忘れますし、ストレスから解放されます。そのような積極的な時間の使い方をしていくと、自然と快方に向かっていきます。
 何より、目的無く”健康になりたい”という状態から、目的を持った”健康になりたい”への転換をすることが免疫力を高めるには大切です。これが”生きがいに繋がっていきます。


体の免疫 

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 次に体の問題です。

 免疫とは、字のごとく「疫を逃れる」ことです。疫病とは、流行病(感染症)です。

 近年歯周病を初めとする口腔疾患が、全身の病気と深く関係することが分かってきました。

 また病巣感染という古くて新しい問題も提起されてきました。病巣感染とは、「身体のどこかに限局した慢性炎症があり、それ自体はほとんど無症状か、わずかな症状を呈するに過ぎないが、遠隔の諸臓器に、反応性の器質的および機能的な二次疾患を起こす病像」(Gutzeit&Parade1939)と定義されます。
 つまり、病気の本体と冒されている臓器が異なっているのです。いくら悪くなっている臓器に着目していたとしても、それを惹き起こしている本当の臓器を見つけることが出来なければ本当の治癒とは言えないのです。
 この病気の元となっている臓器には、ワルダイエルのリンパ輪と呼ばれる口腔、咽頭、扁桃のリンパ組織、そして歯牙が上げられます。特殊なものとしては、故・堀口申作先生が発見されたBスポット(鼻咽腔、口蓋垂の裏の辺り)もあります。
 ここへの様々な微生物(病原微生物のみとは限らない)の感染(”免疫”の”疫”)が起こり、それが免疫異常を惹き起こし、様々な疾患が引き起こされていると考えられます。
 口腔内には300~500種類の微生物が住むと言われています。それらを洗い流すのは、唾液であったり、丁寧な歯磨きであったり、しっかりとした咀嚼であったりします。歯周病(微生物による歯肉の炎症)は、歯を支えている歯肉や歯槽骨が炎症によって破壊され、終いには歯が抜けてしまう”病気”ですが、この歯周病菌によって惹き起こされる疾患としては、以下のものが上げられます。これらは全てではなくて、これ以外の病気にも関与していることがあります。
 リンパ組織は、免疫(防御)機能を持っていますが、扁桃は、免疫と感染と言った二つの顔を持つリンパ組織であることがユニークな特徴です。ここにも病原微生物(あるいは常在菌)が感染して、二次疾患(病巣感染症)を惹き起こすことが知られています。扁桃が惹き起こすと考えられている疾患を表に記します。

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皮膚疾患 掌蹠膿疱症、尋常性および滴状乾癬、結節性紅斑、 多形滲出性紅斑、アレルギー性紫斑病、慢性蕁麻疹 円形脱毛症、Durring疱疹状皮膚炎
腎疾患 IgA腎症、糸球体腎炎、特発性腎出血、腎盂腎炎 ネフローゼ症候群
骨、関節疾患 胸肋鎖骨過形成、感染性反応性関節炎、関節リウマチ 筋炎、アキレス筋炎
循環器疾患 心内膜炎、心筋炎
消化器疾患 肝炎、胆嚢炎、虫垂炎
眼疾患 虹彩炎、毛様体炎、脈絡膜炎、ぶどう膜炎
その他 微熱、肉芽腫性口唇炎     (形浦昭克 2001)


 免疫を高めるとは、これらの感染症をコントロールすると言うことでもあります。よく、免疫を高めるには体温を上げると良いと言われますが、これは風邪を引いたときに発熱して、免疫力を最大限に生かすことが出来るように、平熱を高くしておいて、微生物の感染から身体を守ることによって病気を治癒させていくと言うことに他なりません。
 ここまで記してきたように、みらいクリニックでは、「免疫を高める」とは、これらの感染症をコントロールしていくことと捉えています。
 そのために鼻咽腔の清浄(塩化亜鉛クロールチンク、ミサトールリノローション、ソンバーユ液状特製、鼻うがい)、Bスポット治療、丁寧なブラッシング、口呼吸から鼻呼吸への転換(あいうべ体操)、歯科治療を積極的に行います。
 歯科領域で言うと、歯周病や虫歯と言ったなじみのある疾患だけでなく、根尖病巣による病巣感染(例えば神経を抜いた歯への根管治療の不足などでも惹き起こされる)も気をつけなくてはいけない問題です。
 体に対しての免疫を高めるとは、「慢性感染症を防ぐ」ことが第一義になってくると思われます。そのように考えると、「免疫を高める」の語句をどのように捉えていくのかが明確になってきて、冒頭での自己免疫性疾患などでは、免疫を高めるのか低めるのかと言った疑問も解決できます。ここに目標がしっかりと出来ると、体と心はそれに向かって前進することが出来ます。


まとめ

 心と体、二つの視点から免疫力を高める方法を論じてきました。もちろん、これはごく一部であり、語り尽くせたとは思っていません。それでも、これまでとは違った視点から、心と体を見ることが出来たのではないでしょうか。
 免疫を高めていく、この難しい言葉を具体化して、そして実践して行くにはいろいろなテクニックが必要になります。みらいクリニックの診療では、それらをかみ砕いて、きちんと実践できるようにお伝えしていきます。「生きがい」に集中して、体温を上げて感染症を防いでいくこと、これが免疫力アップの秘訣です。
 当たり前の話というのは、とても退屈なものですが、それをきちんと熟してこその、人生という時間の有効活用と言えます。

 みらいクリニックでは、残像メンタルトレーニングの外来指導なども行っております。お気軽にご相談ください。




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